小田原市から海外姉妹都市青年交流事業として、姉妹都市の米国チュラビスタ市に派遣されていた4人が9月24日、「ハルネ小田原うめまる広場」で報告会を行う。
野球観戦後、みんなでタコスショップへ行ったときに撮影(写真提供=安西真希さん)
35年以上も続いている米国カリフォルニア州サンディエゴ郡チュラビスタ市との友好関係。今年もチュラビスタ市から4人の派遣生が来日し、小田原で日本生活を体験。帰国時に小田原から4人の派遣生が同じ飛行機便で渡米した。
4人の派遣生はそれぞれの思いを言葉にした。塙美那さんは「チュラビスタ市には、多くの国の人々が住んでおり、アメリカにいながらメキシコやフィリピンの文化にも触れることができ、とても良い経験になった」と振り返る。
安西真希さんは「このプログラムを通して、日米8人で約1カ月間を一緒に過ごせたことが一番の思い出。いろんな話をし、教え合い、絆を深め、派遣生という形ではなく友達を作ることができた」と話し、次に会う時まで頑張ろうと約束したことが原動力になっているという。
瀬戸のぞみさんは「チュラビスタでの交流中、アメリカは車社会で16歳から免許が取得できるということもあり、精神的にも日本人よりも大人だなと感じた。彼らは学校帰りに海に寄って遊ぶことが最大のリラックスだと聞いて自然に触れられるリラックス法を持っていることに驚いた」と話す。
髙橋知里さんは「私は日本とアメリカの文化の違いを学べたことが一番の収穫。日本の『当たり前』のことがアメリカの人がどう思っているかを知ることができた。一緒に暮らしていく中で体験することができて楽しかった」と笑顔を見せる。
報告会(13時~14時)では、4人が交流内容の紹介と、研究発表を行う。併せて、展示会(11時~17時)として、チュラビスタ写真展やチュラビスタ市PVの上映が行われる。
4人は「とても良い経験をさせてもらい感謝している。得たものを大切にして成長して行くことが恩返しだと思っている」と言葉をそろえた。
2005年度派遣生としてチュラビスタ市を訪れた松井孝成さんは「12年前この派遣事業を経験。一番の宝物は多くの仲間」と話す。派遣当時共に過ごした仲間、チュラビスタ市の派遣生、家族、友人などの仲間、当時支えて下さった仲間、そして多くの後輩派遣生の仲間などが現在の自分を作り上げているという。
2007年度派遣生の村山寛明さんは「いろいろな事が未経験で、いろいろな刺激を受けた。その時のチュラビスタの青年や、この10年で関わった様々な人とは、今でも連絡を取り合っている。私にとって、この事業で得た経験は、地元をもっと知りたいという好奇心に火をつける、強い起爆剤になった」という。「交流を深めるとは、お互いを思いやりつつ、もっと知っていく事であると共に、自分の可能性を無限大に広げるものだった」と振り返った。
松井さんと村山さんの2人は4人の報告会を楽しみにすると共に「いつまでもチュラビスタへの思いを大切に持ち続けて欲しい」と期待した。