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湯河原でミカン生産者が夢をかなえ店をオープン 野菜なども充実

yaoyorozu(やおよろず)の店頭

yaoyorozu(やおよろず)の店頭

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 地元のミカンや野菜を販売する「yaoyorozu(やおよろず)」(湯河原町土肥2)が11月6日、オープンした。

地元の野菜が充実した内観

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 湯河原のミカン農家で育ち、現在もミカンを生産している店主の福井邦夫さんには一つの夢と一つの悩みがあったという。夢は、湯河原の自然の中で生産されたミカンを食べてもらえる人に直接手渡してみたいこと。悩みは、収穫が年間1回で収入が偏ってしまうこと。

 福井さんの家では、ミカンや野菜などを扱う小さな無人の店を10年間続けていた。「大きな売り上げではないが定期的に購入していくお客さんがいた。無人店舗の常連さんにお会いしてみたくなった」と話す。それがきっかけで「yaoyorozu(やおよろず)」の開店に至ったという。

 開店に先立ち、湯河原の豆腐店「十二庵」で修業。商売の基本とオペレーションを学び、店主の浅沼宇雄さんから開業の秘訣(ひけつ)を教わり無事に開店。オープン1週間がたち予想を超える来店者があった。福井さんは「無人店舗を利用した方々が多いことを知り、とてもうれしかった。食べていただく人と直接、話もでき学ぶことが多い」という。品ぞろえを充実するために、ミカンだけでなく野菜の栽培にも力を入れ、近隣の生産者との連携や仕入れ先も確保。「野菜などの売上げも良く、結果として悩みの解決に結びつくような気がする」と先を見据える。

 当面は生産者と販売者を兼ねるため店舗の営業は、月曜・水曜・金曜の3日間だけとなるが「先が見えてきた」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~15時ごろ。

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