社会福祉法人永耕会「デイセンター永耕」のパン製造部門「パン工房ジョイ」(小田原市永塚)は、「さくらあんぱん」を4月4日より発売した。
桜の香りと味を餡(あん)で表現した「さくらあんぱん」。春を感じてもらえるように餡の開発に時間をかけ、試作を繰り返して完成させた。納得できる商品ができあがったとき、既に小田原市内の桜は見頃を迎えていた。同店の三浦昌弘さんは「気がつけば桜は満開。でもおいしいので製造を開始し発売をしたところ・・・」と話し、一呼吸おいて「売れた。おいしいの声が聞こえてほっとした」と笑顔を見せた。
桜の見頃が標高の高い地域に少しずつ「山のぼり」を始めている小田原・箱根エリア。そのため長く桜の見頃を楽しめることもあり、発売と同時に問い合わせも多くあった。入園式、入学式などのセレモニーが行われ始め「さくらあんぱん」の縁起の良さが好まれているという。
製造を担当する和田尚子さんは「この形を作るのが難しいが、お客さまが喜ぶ顔を想像すると頑張れる」と「さくらあんぱん」作りに忙しい。三浦さんは「パンで季節を感じてもらい、パンで桜の味を楽しんでもらえれば」と話す。
価格は120円。