箱根・芦ノ湖畔「小田急 山のホテル」(箱根町元箱根、TEL 0460-83-6321)のツツジが例年より早く咲き始め、予想では5月10日前後に見頃を迎える。
箱根の初夏の風物詩となっている「小田急 山のホテル」のツツジ。広大な敷地の庭園には、約30種3,000株のツツジが植えられている。その多くは、三菱4代目社長の岩崎小彌太男爵の別邸時代(1911年竣工)からのもの。樹齢100年以上の株や、人の背丈を超す株も多く、「玉仕立て」といわれる仕立て方で丸くきれいに刈り込まれている。
別邸を引き継いで「小田急 山のホテル」は1948(昭和23)年に開業。今年で70周年を迎える。ツツジを守り続けているのは、庭園管理を担当する大橋明雄さんらのチーム。受け継がれた手入れの方法を守りながら新たな手法も取り入れて、毎年きれいツツジの花を咲かせている。
つぼみがほころび始めるのは、ピンク、赤、紫、白の順。色とりどりのツツジは、富士山に向かって駆け上がるように、芦ノ湖に向かっては流れ込むように咲き続けていく。その光景は「一幅の絵のよう」と毎年訪れる人も多い。
ツツジとともに20種300株のシャクナゲも植えられている「小田急 山のホテル」。5月1日から「つつじ・しゃくなげフェア2018」を開催。「つつじ」を兼題にした俳句の募集やフォトコンテストなどが行われる。
庭園見学時間は9時~17時。ツツジ開花中の庭園見学料は800円。「つつじ・しゃくなげフェア2018」は5月下旬まで。