箱根湯本の老舗旅館「天成園」（足柄下郡箱根町湯本、TEL 0460-83-8500）が12月16日、全面新築工事を終えリニューアルオープンする。

　同施設は1945（昭和20）年に開業。今回、老朽化に伴い本館、離れなど約4,000坪の建物をすべて解体し、総事業費約65億円をかけ全棟全館を新築。敷地面積は約1万3,600坪、地上7階建て。客室数全243室（最大600人対応可能）、23時間営業の宿泊施設として再オープンすることになった。プロデュースを手がけたのは提携会社で全国的に温浴施設を展開している万葉倶楽部（小田原市栄町1）。

　館内にはコンビニエンスストアをはじめ、エステ、マッサージ、アカスリなどの各種ウェルネスを備えるほか、500人収容のコンベンションホールではショーなども行う。敷地内に保有する源泉3本をもとに屋上天空大露天風呂、内湯大浴場、貸し切り風呂（12室）、サウナ、ジェットバスなども用意。そのほか、敷地内にある名所「玉簾（たまだれ）の瀧」「飛烟（ひえん）の瀧」や箱根神社の唯一の分宮である「玉簾神社」、茶屋なども含めた「庭園」も再整備し、夜間は滝を幻想的にライトアップする。

　同館PR事務局の岡山さんは「リーズナブルで気軽に箱根らしさを楽しめる新名所としてぜひ多くの人に来てもらいたい」と話す。

　チェックイン＝15時、チェックアウト＝10時。宿泊料金は1泊2食付きで1人＝12,000円～。日帰り料金は大人＝2,400円、子ども（小学生）＝1,250円、幼児（3歳以上、小学生未満）＝940円、3歳以下無料。

　オープン記念として、コンベンションホールでタレントの清水アキラさんのショーの無料公演や「玉簾神社・縁結びお守り」「ワンドリンク券」などのサービスを用意する。2010年1月31日まで。