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箱根・山のホテルでツツジ・シャクナゲが見頃 研究家の倉重祐二さんによる講演会も

ツツジ・シャクナゲ研究家の倉重祐二さん

ツツジ・シャクナゲ研究家の倉重祐二さん

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 約30種3000株のツツジと約20種300株のシャクナゲが見頃を迎えている箱根・芦ノ湖畔の「小田急 山のホテル」(箱根町元箱根)で、5月15日にツツジ・シャクナゲの研究で新潟県立植物園園長の倉重祐二さんによる講演会が開催された。

特別講演会の様子

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 折しも開催日は「小田急 山のホテル」の開業記念日。ホテルは、かつて三菱4代目社長岩﨑小彌太男爵が別邸を構えた場所にあり、広大な庭園には、男爵が収集したツツジやシャクナゲが今なお花を咲かせている。この貴重な庭園を次世代に残すための取り組みとして、「山のホテル庭園プロジェクト『男爵の100年ツツジ100年先への挑戦』」を立ち上げた。このプロジェクトに協力している一人が倉重さん。

 講演の演題は「岩﨑男爵が造った山のホテルの庭園 ツツジとシャクナゲの歴史」。ツツジ、シャクナゲ栽培の歴史を始め、ホテル庭園内のツツジ・シャクナゲの特微や品種の紹介、栽培方法などツツジ・シャクナゲ研究家ならではの貴重な話をした。

 倉重さんは「ホテルの庭園には江戸時代の古品種が残っており、他では栽培がほとんどない貴重な品種が多数保存されている。現在まだ調査の途中だが、ツツジは61品種を確認しており、そのうち29品種が貴重品種。江戸時代のツツジが残っているのは、このホテル庭園のほかには日比谷公園(東京都千代田区)や、つつじが岡公園(群馬県館林市)、清水公園(千葉県野田市)くらい」と話す。

 倉重さんによれば、シャクナゲ園も日本最古の西洋シャクナゲが残る歴史遺産と言えるもので、岩﨑男爵が明治時代に日本に初導入したゴーマ・ウォータラーを始め、39品種が植栽され、そのうち12品種は現在栽培されていない貴重品種という。中には、長く研究している倉重さん自身も初めて目にした品種もあり、「これだけのツツジとシャクナゲが同時に見られるのは、日本でここだけ」と話す。

 庭園見学時間は9時~17時。庭園見学料金は800円(ツツジ開花中、小学生以上)。「つつじ・しゃくなげフェア2019」は5月下旬まで開催(ツツジの開花状況により、開催期間の変動あり)。

※名称に表記ミスがありました。修正してお詫びいたします。

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