箱根芦ノ湖を運航する小田急・箱根登山グループの箱根観光船に新型海賊船「クイーン芦ノ湖(QUEEN ASHINOKO)」が就航して1カ月がたち、乗客は海賊船のクルー気分で冒険の旅を楽しんでいる。
「心ときめくクルーズ」をコンセプトに、芦ノ湖の湖面に映える黄金色の船体とクラシカルな装飾でデザインされた船内が特徴の新船。
1964(昭和39)年7月に就航した海賊船。最初の船は、1630年代のフランス船「セント・フィリップス号」をモデルとした「パイオニア号」。就航してから多くの子どもたちから圧倒的な人気を得た。
1980(昭和55)年、17世紀のイギリス戦列艦「ソブリン・オブ・ザ・シーズ」をモデルとした「ビクトリア号」が就航。1987(昭和62)年に17世紀のフランス戦艦をモデルとした「ロワイヤル号」(1987年)。その後も、スウェーデン船をモデルとした「バーサ号」(1991年)、イギリス戦列艦ビクトリーをモデルとした「ビクトリー号」(2007)、フランス戦列艦ロワイヤル・ルイをモデルとした「ロワイヤルII号」(2013年)が就航していた。
4月25日に就航した「クイーン芦ノ湖」は、全長35メートル、全幅10メートル、総トン数は318トン。旅客定員541人(特別船室特別船室87人)を乗せて、運航速力10.5ノット(最大速力11.7ノット)で運航する。全体のデザインは、ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんが担当した。
運航は、箱根町港~元箱根港~桃源台と、桃源台~箱根町港~元箱根港を結んでいる。運賃は、片道=大人1,000円・子ども500円、往復=大人1,840円・子ども910円。