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箱根・金時山が元旦登頂の人々でにぎわい 後ろを振り返れば富士山が新年を祝福

守屋佑一さんは今年1年の思いを「邁」の文字に託す

守屋佑一さんは今年1年の思いを「邁」の文字に託す

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 箱根の北西部に位置し、標高1212メートルの「金時山(きんときやま)」の山頂は、今年も多くの元旦登山者でにぎわいを見せた。周囲の山より標高があり、山頂からは、富士山、南アルプス、駿河湾、大涌谷、芦ノ湖、仙石原を望むことができるため、初日の出や初詣を兼ねて登頂する人が増えている。

小田原出身のプロレスラーのFUMAさんは「覇」を記して新年の言葉に

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 平安時代の豪傑といわれた坂田金時。幼名は「金太郎」で力持ち。悪さをしていた鬼の頭領(とうりょう)で盗賊の「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を退治した。これが「金太郎伝説」の始まりで時は江戸時代とされている。

 多くの人に知られるようになったきっかけは、童謡の「金太郎」(作詞=石原和三郎、作曲=田村虎蔵)。「まさかりかついで金太郎 クマにまたがり お馬のけいこ」のフレーズは多くの人々に歌われて金太郎物語が定着した。

 去年の12月15日に100回の登頂を果たした守屋佑一さんと、力持ちの金太郎の生き方に共感する小田原出身のプロレスラーのFUMAさんの一行は、昨年の元旦登頂に引き続き今年も挑戦した。

 早朝、3時30分に小田原を出発。足柄峠(あしがらとうげ)経由で6時に山頂に到着。6時55分ごろの日の出時間を待ったが薄く雲がかかる中での初日の出となった。守屋さんは今年1年の思いを「邁」の文字に託し、FUMAさんは「覇」を記して新年の言葉とした。2人は小田原地域のブランド創成に若い仲間とともに奮闘努力中。「今年もエナジーを持って小田原・箱根ブランドを神奈川全域ブランドにまで成長させたい。はっきりとした日の出は見られなかったが、後ろを振り返ると富士山がくっきりと表れ新年を祝福してくれていた。初雪も舞った。吉兆だと思う」と力を込めた。

 金時山の山頂では、恒例となる小山町(静岡県)から「記念バッジ」、箱根町仙石原観光協会から「絵馬」が無償で配布された。

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