小田原駅前「じんりき厨房」(小田原市栄町1)で購入した弁当に記された店主からのメッセージに、「読んだら元気が出たし、何よりもおいしかった」(小田原在住の志村成則さん)などの声が上がっている。
新型コロナウイルスの影響で自粛が続く中、小田原では飲食店が連携して「おだわらテイクアウト大作戦」が行われている。「じんりき厨房」も姉妹店の「わびと」と参加している。
店主の野田迅さんは「小田原で開業して30年。多くの人々に支えられてきた。今まで来店していただいた方々に評判の料理を弁当にして用意した。毎日予定を越える量が売れ感謝している。この感謝の気持ちを書いてお渡ししている。せめてもの気持ち」と話す。
店主からのメッセージに感動した志村さんは「みんなが困難に直面しているが、懸命に困難に立ち向かう姿から元気を頂くことができる。私も頑張ろうと思った」と話す。
小田原地域では、飲食店、土産店のほか、観光に関係する店や企業が新型コロナウイルスの影響が出ている。各店や企業が協力し困難を乗り切るため、「おだわらテイクアウト大作戦」のほか、「無人販売商店」「ドライブスルー朝市」「パンのデリバリー」など多様な活動が出始めている。