新型コロナウイルスの影響で4月25日より運転が取りやめになっていた首都圏と伊豆を結ぶ特急「踊り子」号の運行が6月25日10時に再開し、「踊り子」号の全定期列車が出そろった。
再開された「踊り子」7号は、東京駅を10時に出発し伊豆急下田駅に向かった。車両は「踊り子」用に改造されたE257系2000番台。湘南から西湘、熱海から伊豆東海岸の走行にふさわしい青いラインが入った同列車が駆け抜けた。
「踊り子」は、JR東日本、伊豆急行、JR東海、伊豆箱根鉄道が連携して東京駅や新宿・池袋より伊豆急下田駅と、修善寺駅を運行する特別急行列車。その歴史は、1981(昭和56)年10月までさかのぼる。特急「あまぎ」と急行「伊豆」を統合して「踊り子」と公募により命名された。
途中駅の湯河原で豆腐専門の「湯河原十二庵」(湯河原町宮上)を経営する浅沼宇雄さんは「伊豆急下田や修善寺に観光客を運ぶ『踊り子』。乗客の楽しげな様子を見ていると自分も元気になり頑張れた。折しも昨日(24日)、箱根登山鉄道の全線再開が7月23日と発表され、そして今日が踊り子の再開と良い話が続いている。『踊り子』に負けないように、自分も新たな展開に挑みたい」と意欲を見せる。
再開したのは、踊り子7号=東京駅(10時)発~伊豆急下田駅(12時41分)着、踊り子15号=東京駅(13時)発~伊豆急下田駅(15時44分)着、踊り子4号=伊豆急下田駅(9時51分)発~東京駅(12時32分)着、踊り子18号=伊豆急下田駅(16時2分)発~池袋駅(19時5分)着。