ポーラ美術館(箱根町仙石原、TEL 0460-84-2111)で開催中の「ケリス・ウィン・エヴァンス展」で、新たに注目の大型ネオン作品「The Illuminating Gas...(after Oculist Witnesses)」の展示が9月7日に始まった。
新たに到着した作品を含めた大型ネオン作品群は、ケリス・ウィン・エヴァンス近年の代表作
6月7日から開催中の「ケリス・ウィン・エヴァンス展」。展示予定だった「The Illuminating Gas...(after Oculist Witnesses)」は、新型コロナウイルス感染症の影響でイギリスから輸送ができずにいたが、無事に日本に到着し、9月7日からポーラ美術館ロビーで展示を開始した。
ウェールズ出身で現代のイギリスを代表するアーティストのケリス・ウィン・エヴァンス。光や音など抽象的な素材を用いて、感覚に強く訴えかける作品を制作している。1970年代末に、映画作家デレク・ジャーマンのアシスタントを務めながら、実験的な映像作品を発表して作家活動を開始した。90年代以降は、彫刻やインスタレーション、写真や映像など表現の幅を広げ、その多様な作品には、言語や認識、時間の概念が重要な役割を担っている。
ポーラ美術館・学芸員の鈴木幸太さんは「新たに到着した作品を含めた大型ネオン作品群は、ケリス・ウィン・エヴァンス近年の代表作。近年の作家の代名詞とも言うべきもの。白い光を放ちながら圧倒的なスケール感で空間に浮遊する魔術的な魅力に満ちた作品と言える。国内の美術館では初の個展開催で、ケリス・ウィン・エヴァンスの多岐にわたる作品を紹介。特に美術館屋外の『森の遊歩道』内にも、幅約14メートルの大型ネオン作品も設置。箱根の手つかずの豊かな自然の中を散策しながら作品を楽しめる。ぜひ来館を」と呼び掛ける。
開館時間は9時~17時。11月3日まで。入館料やイベントはホームページで確認できる。