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映画「ブータン 山の教室」小田原で上映会 「感動をより多くの方に届けたい」と開催

映画「ブータン 山の教室」(パオ・チョニン・ドルジ監督)の1シーンから(原題=Lunana A Yak in the Classroom。配給=ドマ)

映画「ブータン 山の教室」(パオ・チョニン・ドルジ監督)の1シーンから(原題=Lunana A Yak in the Classroom。配給=ドマ)

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 秘境の地で生きる人々との心の交流を描いた映画「ブータン 山の教室」(パオ・チョニン・ドルジ監督)の上映フェスティバルが、11月27日9時30分から大徳山潮音寺 清風閣(小田原市久野)で開催される。主催は「ブータン 山の教室」小田原上映実行委員会。

「ブータン 山の教室」小田原上映実行委員会

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 「ブータン山の教室」は、教師のウゲンが標高4800メートルにあるルナナ村の学校に赴任するシーンから始まる。1週間以上かけ、険しい山道を登り村に到着したウゲン。電気も通っていない村で、現代的な暮らしから完全に切り離されたことを痛感。学校には、黒板もなければノートもない。そんな状況でも、村の人々は新しい先生となる彼を温かく迎えた。すぐにでもルナナ村を離れ、街の空気に触れたいと考えていたウゲンだったが、キラキラと輝く子どもたちの瞳、そして荘厳な自然とともにたくましく生きる姿を見て、少しずつ自分の中の「変化」を感じていくストーリー。

 学校に通うペム・ザムを演じるのはペム・ザム。実際にルナナ村で暮らす9歳の少女(撮影当時)。演じた役同様、家庭は崩壊し祖母と暮らしている。人生で一度もルナナ村を出たことがないため、電気やインターネットに触れるのは彼女にとって初めての経験。いつの日かルナナ村の山々を越え車に乗るのを夢見ている。

 各スクリーンで上映が始まると「感動的」の声が多くあり、現在でも全国で上映が続いている。感動した1人が南足柄市在住の渕上久美さん。多くの人に鑑賞してもらいたいと思うようになり「ブータン 山の教室」小田原上映実行委員会を立ち上げた。賛同したのが、潮音寺多目的ホール責任者の安藤香織さん。会場の提供を引き受けたほか、上映会開催を推進した。

 渕上さんは「より多くの人に見てもらいたい気持ちは大きいが、何よりも自分がもう一回見たいという思いもある」と話す。当日は、10時~・13時30分~・17時30分~の上映会のほか、トークスペシャル、ブータン紹介コーナー、キッチンカーの出店などが行われる。

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