小田原箱根経済新聞の2021年 年間PV(ページビュー)ランキングには、グルメ・季節感あふれる景色・姿を消す通勤列車・車中泊プランなどの記事がベスト10入りした。
1位に入ったのは、神奈川県西部地域・二宮町の「金目鯛の煮付」と「五郎オリジナルパフェ」を取り上げたテレビ東京の人気番組「孤独のグルメ」を紹介した記事。いずれも地元では知られる店舗で市民の間で話題になるときも多い。
小田原箱根地域では年間を通して数多くの番組で取り上げられる。多くの取材を体験した店舗からは「メディアで取り上げられると来店客や問い合わせは多くなる。問題はその継続性。実は取り上げる番組の質の高さや評価と正比例する」「その意味で、飲食店にとって『孤独のグルメ』は最高の番組」との声も多い。
2位に入ったのは、早咲きの桜と富士山を紹介した記事。撮影は、小田原などで風景にレンズを向け続けている小澤宏さん。ランキングの常連で、今回もベスト30の中に小澤さんが撮影した写真が4本もランクインしている。小澤さんに2位にランキングされたことを伝えると「アクセスしていただいた皆さんのおかげ。小田原・箱根地域には数多くの絶景やほほえましいドラマを感じる生活シーンがある。これからも地域にレンズを向けシャッターを押し続けていきたい」と意欲を見せる。
小澤さんはオートバイを使って被写体を探す。基本は神奈川県西部地域だが、時には、横須賀まで出向きジオパークや、長野県内の紅葉の撮影などを行っている。「風景や生活する人々の一画面を切り取るとそこに真実の美しさがある。自分が撮影を続けられるのはその美しさを見たいから」と話す。
3位に入ったのは、昨年の12月にプレオープンした「鮨 き楽」。グランドオープンは今年の1月7日だが、正月1日・2日にプレ営業していたことで「正月に営業しているすし店」「持ち帰り専門店だがネタが本格的」と知られるようになった。
ランキング3位に入ったことを店主の鈴木健義さんに報告すると「大変な時期にオープンしたが来店していただいた皆さんのおかげで営業が続けられている。『おいしかったよ』『ネタが本物なので驚いた』『今年もお正月に営業するの?』などの反響があり、それを励ましと受け取って今日までこられた。来年も1月1日・2日は営業。期待にお応えする」と話す。ネタにこだわり続け、修業して教えられたとおりの仕事を淡々と続けている。「3位になって見てくれた人たちに『ありがと』と伝えてほしい」と笑顔を返された。
ランキングは、今年1月1日~12月19日に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. テレビ東京「孤独のグルメ」シーズン9の舞台は二宮町 金目鯛とパフェ 1月1日・2日もプレオープン(7/13)
2. 神奈川県西部で早咲き桜と富士山 河津桜に続きおかめ桜も見頃へ(2/23)
3. 小田原に持ち帰り専門「鮨 き楽」 1月1日・2日もプレオープン(1/3)
4. 姿を消す小田原発着の通勤列車に惜しむ声 利用者の数だけ小さなドラマも(1/20)
5. 小田原のパン店「ブランジェ昇平堂」が作り続けるノスタルジックな「シベリア」(8/2)
6. 小田原のラーメン店が「朝ラーメン」 あっさりしていて味わい深い味を実現(4/29)
7. 小田原の「パン工房ジョイ」 今年も期待に応え「ラムネあんぱん」販売へ 予想を超える予約入る(5/7)
8 小田原漁港で「マグロ三昧丼」 小田原名物アジをフライにした定食も提供(8/217
9. 小田原・根府川の「おかめ桜」が 間もなく見頃 植栽した1000本が咲き誇る(2/27)
10. 箱根の「一の湯」が部屋に泊まらない「車中泊ビギナープラン」 予想を超える予約入る(5/9)
大変な時期にもかかわらず、多くの方々の協力で記事の取材と発信が継続できたことに感謝し、地域を応援するメディアとして3市8町(小田原市、南足柄市、秦野市、箱根町、湯河原町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、真鶴町)のニュースをお届けしていく。