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全国高校バスケ初出場の星槎国際が初戦敗退 「ここまで来ただけで奇跡」

「3年後には全国」を合言葉にして練習を重ねて来た星槎国際。初参加初戦での敗退に無念の涙止まらず(写真提供=日本バスケットボール協会)

「3年後には全国」を合言葉にして練習を重ねて来た星槎国際。初参加初戦での敗退に無念の涙止まらず(写真提供=日本バスケットボール協会)

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 12月23日に始まった「第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」(ウインターカップ)で、神奈川代表の星槎国際高校湘南が、新潟代表の県立新潟中央高校と対戦し、星槎国際66-71新潟中央 で敗れた。

チームをけん引してきた吉岡寧選手。ゲーム後に「ここで勝つためにやってきたので」と大粒の涙

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 創部が2019年の星槎国際。わずか3年で地区予選を接戦に次ぐ接戦で勝ち進み、全国大会出場を決めた。チームの持ち味は粘り強さと走りきるプレースタイル。原田学コーチは3年前に就任。入部した生徒たちと「3年後には全国」を合い言葉にして練習を重ねてきた。今回の出場でその目標を実現。選手は小田原市内の中学出身が多いが、南足柄市、平塚市、茅ヶ崎市、座間市、盛岡市、名古屋市出身のメンバーもおり、チームの団結力は強い。

 対戦する県立新潟中央高校は8年ぶり7回目の出場。アグレッシブなディフェンスでリバウンドを奪い速攻で攻撃するプレースタイル。リングを揺らすまでオフェンスリバウンドを奪い続けるプレーも多い。

 第1クォーター(Q)は、星槎国際の生島花菜選手(#14)、楳木莉子選手(#5)、吉岡寧選手(#4)らがシュートを決めてリズムに乗り、13点差でリード。その流れは第2Qへ続くが徐々に新潟中央のボールが回り始め、前半を8点差で折り返す。後半第3Qから新潟中央の反撃が始まり逆転。第4Qで、星槎国際は長打で得点獲得を狙うもファウルトラブルも多くなり5点差を縮めることができず初戦敗退した。

 試合後、吉岡選手と楳木選手は「このゲーム(初出場の初戦)に勝つことを目指してきたのでとても残念」「自分たちのゲーム展開ができなかったので悔いが残る」と話し、大粒の涙を流した。

 勝利した新潟中央の関川哲平コーチは「星槎国際は一人一人のスキルが高く、チームが一体となってチャンスを作ってくる。学ぶべき点が多くあった」と評価する。

 星槎国際の原田コーチは「今までは相手のチームにリードを許す中で必死に追いついて勝利してきた。今回はこちらがリードして追われる立場。今までにない展開で戸惑い、前半にエネルギーを使ってしまった」とゲームを振り返った。その後、原田コーチは笑顔を見せて「このチームでここまで来られたのは奇跡に近い」と総括した。

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