箱根登山鉄道宮ノ下駅前にある「NARAYA CAFE（ならやカフェ）」（箱根町宮ノ下、TEL 0460-82-1259）のギャラリーで、箱根からの富士山を撮り続けている仲藤鉄朗さんの写真展「箱根から見る富士山」が4月1日に始まった。

星の輝きの中に富士山が姿を現す

　築50年を超える建物を改装してカフェ、ギャラリー、ショップとして2007(平成19)年9月にオープンした「NARAYA CAFE」。300年続いた「奈良屋旅館」の名を引き継いで、旅人たちの新たな交流拠点として利用されている。ギャラリーは作家やアーティストの発表の場所として知られ、ここから巣立ったクリエーターも多い。

　仲藤さんは、伊豆・小田原・三島・箱根などをホームエリアに、自然や鉄道、富士山などにレンズを向けている。今回発表するのは元箱根から撮影された作品が中心で、「ここから見る富士山は、未明から朝にかけての時間が一番美しい」と話す。そのため撮影は徹夜で行うという。「星の美しさ、夜明け前の光景、そしてうっすらと姿を現す富士山。待ち続けるかいがある」と笑顔を見せる。

　展示時間は10時30分～17時（最終日は16時まで）。水曜・第4木曜定休。今月30日まで。