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小田原の劇団「螺旋階段」が公演 葛藤を悲劇と喜劇で描く『静寂に火を灯す』

「甘く切なく笑って泣いて」をコンセプトに活動する演劇プロデュース『螺旋(らせん)階段』のメンバー。5月5日より「静寂に火を灯す」の公演を行う

「甘く切なく笑って泣いて」をコンセプトに活動する演劇プロデュース『螺旋(らせん)階段』のメンバー。5月5日より「静寂に火を灯す」の公演を行う

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 小田原の劇団「演劇プロデュース『螺旋(らせん)階段』」が、5月5日から「海猫サブレ」の製造に関わる家族の葛藤を描く「静寂に火を灯(とも)す」の公演を行う。会場は神奈川県立青少年センター(横浜市西区)内の「スタジオHIKARI」。

「かながわネクスト」の一環として上演される「静寂に火を灯す」

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 「静寂に火を灯す」の公演は、神奈川県が県内に拠点を置く若手・中堅のアーティストやカンパニーなどを支援する「かながわネクスト」の取り組み。神奈川県立青少年センター内にある「スタジオHIKARI」での公演機会を提供する。今回の公演もその一環で、今年は「theater 045 syndicate」と「演劇プロデュース『螺旋階段』」の2団体が選出されている。

 2006(平成18)年に設立し、2007(平成19)年3月に旗揚げ公演。その後、年2回のオリジナル作品を小田原と横浜で上演してきた。劇団員の多くが小田原市内で生計を立てながら「小田原市生涯学習センターけやき」などを稽古場として利用し公演活動を続けている。

 「静寂に火を灯す」は、海猫サブレを作っている会社を経営する家族の話。次々に起こるいろいろなことに遭遇する家族が仲間と共に「何が大切なのか」を一緒に考えていくストーリー。

 脚本・演出を担当する緑慎一郎さんは「少しだけ重い話のようだが、稽古場には笑顔の花がいっぱい咲き乱れるとても面白い人たちが登場する話になっている。心強い客演の方々を迎え、劇団員一同、笑って泣ける舞台づくりを目指して精進している。何が起きるのか期待しながら観劇していただければ」と話す。

 出演しながら制作も担当する田代真佐美さんは「螺旋階段のコンセプトは、甘く切なく笑って泣いて。この考え方は旗揚げから変わっていない。今回の舞台は、引きこもりの葛藤、家族の葛藤、友達の葛藤が描かれている。冒頭から笑いに包まれ、ゆっくりと上っていくジェットコースターのように急降下で落ちていく展開。私は3人の子どもを持つ母親役。全ての静寂を飲み込んで明かりをともすことができれば。多くの方に見ていただいて笑ったり泣いたりしてほしい」と観劇を呼びかける。

 出演する水野琢磨さんは「今回の話は、悲劇と喜劇の間で物語に没入してもらえる。ただ今、絶賛稽古中。ご期待を」と笑顔を見せる。

 公演スケジュールは、5月5日=19時~、5月6日・7日=14時~・19時~、5月8日=14時~。チケットは、一般=2,500円(当日3,000円)、学生=1,500円(当日2,000円)。前売り=ロングランプランニングが運営する「カンフェティ」、当日精算=「こりっち」で取り扱う。

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