夏季行楽シーズンに多くの観光客が訪れる芦ノ湖で、7月14日10時から「合同水難救助訓練」が行われる。
合同水難救助訓練に登場する「水陸両用忍者バス((NINJABUS))」
芦ノ湖での救助技術の向上と災害時の連携及び協力体制の強化を目的に行われる「合同水難救助訓練」。箱根町消防本部、富士山南東消防本部、神奈川県警察本部、小田原警察署、芦ノ湖水上安全協会と箱根園が参加する。
訓練は、「芦ノ湖箱根園湾にて水陸両用忍者バスと小型ボートが衝突事故を起こし、小型ボートに乗船していた3人が湖面に投げ出された。その内の1人が事故発生場所付近でおぼれ、1 人が沖合に流され、1 人が水没して行方不明となった。なお、忍者バスが航行不能となり、車内に乗員、乗客約20 人が取り残されている」との想定で救助活動が行われる。
当日の救助訓練は、富士山南東消防本部が20人乗りの救助ボートで出艇、神奈川県警察本部からはヘリコプターによる救助活動も行われる。各救助活動は、潜水による救助活動を箱根消防本部水難隊、ドローンによる救助情報取得活動を箱根消防本部ドローン部隊、溺者救出活動を小田原警察署、乗客救出活動を富士山南東消防本部、ヘリによるホイスト(ウインチの一種)救助活動を神奈川県警察本部航空隊、安全管理を芦ノ湖水上安全協会がそれぞれ担当する。
訓練エリアとなる箱根園でアクティビティを担当する稲葉健二さんは「箱根も夏のトップシーズンを間もなく迎え、箱根を訪れ芦ノ湖の乗り物の海賊船や遊覧船、水陸両用船の忍者バス(NINJABUS)などを利用する方も多くなる。今回の訓練で消防や警察の連携した訓練に携わることで湖上の安全を再確認して安全安心につなげたい」と意欲を見せる。