今年も、神奈川県松田町在住の飯田勝宏さんと有志らが植えたコキアが見ごろを迎え訪れる人を喜ばせている。
コキアの和名は「ホウキギ」または「ほうき草」。昔はこの茎を乾燥させて「ほうき」を作っていたことから和名として命名された。成熟した果実は「とんぶり」と呼ばれ、「畑のキャビア」として親しまれている。
コキアの美しさに感動した飯田さんが、松田町の休耕地を利用して植え続け「コキアの里」として知られるまでに成長した。飯田さんは「コキアは一年草のため、毎年植える作業があり、有志の方々がこの作業を担ってくれている。グリーンからモスグリーンを経て赤色になりゴールドになって1年を終える。ちょうど今が見ごろを迎えている」と話す。
撮影した小澤宏さん(小田原市在住)は「全体が見ごろとなり美しい光景。撮影したのは10月21日。この日は富士山がきれいに見えていた。しばらくしてすばらしい雲が出て富士山と雲とコキアの絶景となりシャッターを切った」と経緯を話す。
飯田さんは「コキアが終わると刈り取ってネモフィラを植える。今年の予定は8000株。こちらも絶景を作り出す。富士山と花の光景を楽しむなら松田町。ぜひ来園していただければ」と呼びかける。