箱根・芦ノ湖「海賊船」の写真を撮り続けている写真家 高橋渉さんの「Hakone Pirate Ship 写真集 箱根海賊船」(旅行読売出版社)の出版を記念して、11月14日・15日に「高橋渉 秋の写真展」を開催する。会場は国府津のBLENDが新たに運営する大正5年に建築された空間を利用したSHOP&GALLERY「KURA」。
「Hakone Pirate Ship 写真集 箱根海賊船」(旅行読売出版社)
2024年に就航60周年を迎える小田急箱根ホールディングスの箱根観光船が運行する「海賊船」。現在は、「クイーン芦ノ湖」「ロワイヤルII」「ビクトリー」の3隻が就航している。高橋さんが海賊船に魅了されたのは「イメージやドラマを広げてくれる姿」と話す。それ以後、海賊船にレンズを向け続け、いつしか「海賊船フォトグラファー」と呼ばれるようになった。
その写真歴は中学3年から始まる。父親のカメラを手に持ち京阪電鉄の撮影をしていた。高校は写真部。大学は鉄道研究会に所属してシャッターを押し続けた青春時代を過ごす。卒業後はカメラの量販店に就職するが、写真撮影は続行。30年勤めてフリーに転身し本格的な活動を開始した。現在、日本写真家協会、日本写真協会の会員。写真家・メディアライターとしても活躍している。
高橋さんは海賊船の魅力を「箱根芦ノ湖の自然と同化、時には超越した姿を見せてくれる海賊船。まるで夢の世界に出航するような不思議な感覚に包まれる」と話す。撮り続けた作品の中から自信作を写真集にまとめて10月13日に発売した。
「高橋渉 秋の写真展」は、「NARAYA CAFE GALLERY」、「モダン湯治 おんりーゆー」に続く3回目。今回は出版記念として開催が決定。運営に協力し会場となる「KURA」を提供するBLENDの杉山大輔さんは「写真というよりドラマを見ているような作品。オープンする『KURA』にふさわしいと思い開催に協力した。ぜひご覧いただければ」と呼びかける。
開催時間は10時~17時。