小田原のケーキショップ「Backstube IMAYA(バックシュトゥーベ・イマヤ)」(小田原市酒匂、TEL 0465-49-7730)で、12月中旬に入り冬の定番商品「チェリーボンボン」の提供が始まっている。
「今年もおいしくできあがった」とオーナーパティシエの今屋健一さんは話す
今年は、従来から使用している知名度のある山形県産の「佐藤錦」と新たに北海道産の「紅てまり」を導入。「紅てまり」は大粒で果肉がしっかりしており果汁が豊富なのが特徴の晩生種。7月上旬が収穫期で、今回は北海道の北東部にある仁木町の農園から直送。仁木町はウィスキーで有名な余市町と隣り町で「北海道のフルーツ王国」と呼ばれ、多くの種類の果物栽培が盛んな豊かな地域。
オーナーパティシエの今屋健一さんは「甘みの中に酸味も含まれていて口当たりがとてもゴージャス。見た目も紅色が濃くてきれいで、一粒を口に含むとその大きさ、あふれる果汁、ぱりっと弾ける食感がまさに『さくらんぼ界のシャインマスカット』と叫んでみたくなる」と話す。
イマヤではドイツ産チェリーブランデーに半年間漬け込み、一粒ずつ手作業でチェリーボンボンに仕上げるという。フォンダン(砂糖衣)掛けをして、チョコレートをまとわせる。コーティングのチョコレートが卵の殻のようになり、その内側でフォンダンと果肉から浸みだしたチェリーブランデーが溶け合い、2週間の熟成期間を経てまろやかな風味のチェリーボンボンが完成する。
今屋さんは「一つ食べると幸せを感じるスイーツを作りたかった。試行錯誤している中で『それはチェリーボンボン以外にはない』と思えるようになってから作り続けている。今年もおいしくできあがった」と自信を見せる。
賞味期限は2週間。価格は1個入り290円、3個入り1,130円、6個入り2,000円、10個入り3,170円。営業時間は10時~18時。日曜・月曜定休。