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箱根の土木遺産「函嶺洞門」一般公開 箱根駅伝100回記念で特別展示

「函嶺洞門」外観。来訪する欧米人を意識して中国の王宮をイメージしたデザインで作られた(撮影=小澤宏さん)

「函嶺洞門」外観。来訪する欧米人を意識して中国の王宮をイメージしたデザインで作られた(撮影=小澤宏さん)

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 国道1号線の箱根湯本から塔ノ沢区間にあり、迂回(うかい)するバイパスの整備に伴い2014(平成26)年から閉鎖されていた「函嶺洞門(かんれいどうもん)」が、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の100回記念大会に合わせて1月2日から、期間限定で公開されている。

「函嶺洞門」から見る景色

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 大正末期から昭和初期にかけて数回落石事故が発生していたことから1931(昭和6)年に100.9メートル、幅員6.3メートルのRC構造・スノーシェッド形式の落石防護施設(洞門)として整備された。

 2005(平成17)年に台風で洞門の坑口付近が崩落したほか、洞門内車道幅員が5.8メートルと狭く、大型バスのすれ違いが困難で、慢性的な渋滞の原因にもなっていた。この解決のために2007(平成19)年にバイパスの建設工事が始まり、2014年2月7日をもって函嶺洞門は供用を終了していた。

 箱根駅伝の5区の上りが本格的に始まるのが「函嶺洞門」で、厳しいレース展開の象徴的な道路施設としてテレビ中継などで紹介されていた。箱根駅伝100回を記念した一般公開は閉鎖以来初めてとなる。

 洞門の中では写真パネルで歴史を見ることができるほか、維持管理について行われてきた作業内容や、国指定重要文化財と土木学会の土木遺産に認定された施設であることが紹介されている。

 1月8日まで。

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