小田原下曽我地域のにぎわいづくりと地域住民の交流促進を目的に「しもそが五郎十郎市」が2月18日10時から「梅の里センター・特設会場」(小田原市曽我別所)で開催され、にぎわいを見せた。
ホットサンドのキッチンカーを運営する「Toyo's kitchen」
下蘇我商工振興会会員店の「即売会」、「特別ゲストステージ」、ベンジャミンさんによる「バルーンパフォーマンス」など恒例のプログラムが用意された。中でも注目されたのが、地元で朝市を定期的に行ってきた地元朝市会とキッチンカーが出店する「花よりだんご!グルメ大集合」。
17種類の雑穀パンと伊勢原ブランド卵の寿雀卵を使ったホットサンドのキッチンカー「Toyo's kitchen」や、コロッケを販売する「木村肉店」、常に話題性のある商品を開発している「パン工房ジョイ」などコーナーには行列が続いた。
主催するのは「しもそが五郎十郎朝市会」。「日本三大仇討ち」との一つとされる曽我十郎・五郎兄弟。江戸時代には歌舞伎の演目「曽我物語」にもなった。曽我兄弟が父の仇、源頼朝の寵臣であった工藤祐経を討ち、兄の十郎は騒ぎの中で討たれ、弟の五郎は捕らえられたと伝えられている。小田原市曽我谷津地域では、兄弟の霊をなぐさめるため毎年5月に「傘焼まつり」を菩提寺である城前寺で開催している。地域の人々にはなじみやすい歴史の人物であることから「しもそが五郎十郎市」と命名されて運営を続けている。
今回も出店した下曽我駅前「勝寿司」二代目の石塚勝之さんは「やはり開催して良かった。地域の人々が顔を合わせることの大切さを感じることができた。予想を超える反響だった。曽我兄弟のお名前をお借りしたこのイベント。みなさんのお力を借りながら続けていかなければ」と今日一日を振り返り笑顔を見せた。