箱根芦ノ湖・箱根園(箱根町元箱根、TEL 0460-83-1151)にある「湖畔の一本桜」が4月11日に開花し、18日ごろから見頃を迎える。
天候は快晴、外気温13度の中、一部が開花したため開花を宣言した。箱根園でアクティビティーを担当する稲葉健二さんは「芦ノ湖畔のシンボルの『湖畔の一本桜』が、部分的ではあるものの咲き始めたので、11日に開花を宣言した。12日まで外気温が低いが、土曜以降は暖かくなる予報。予想通り18日ごろから見頃を迎える」と話す。
樹齢約100年超え、枝張りは約22メートル、幹回りも5メートルあり、その高さは約12メートルで、周囲は約70メートルにも及ぶ「湖畔の一本桜」。西武鉄道グループによって高原リゾート事業が本格化した際に、箱根湖畔と箱根園のシンボル的存在として「湖畔の一本桜」が植栽された。現在は芦ノ湖畔のランドマークとなっている。
芦ノ湖畔の標高は724メートルと高く、季節によっては厳しい環境にさらされる。その中でも生命を維持できるように樹種を選定。当初は、ソメイヨシノとエドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)が候補になるも、樹命や強さから「大島桜」に決定。伊豆半島に自生していた大島桜10本を取り寄せ、その中から勢いのある5本を選び、寄せ植えされた。
芦ノ湖や富士山を借景にして5本が力を合わせて咲き誇る姿を観賞しに訪れる常連客も多く、毎年、咲き始めるとにぎわいを見せる。稲葉さんは「見頃が始まる4月18日は『一粒万倍日』、4月20日は『寅の日』、翌21日も『一粒万倍日』と、桜にとっても縁起も良い日が続く。『思い立ったが吉日』。ちょうど開運日にも当たるので、ぜひご覧いただければ」と呼びかける。