創業32年を迎える奥湯河原の「懐石 海石榴(つばき)」(湯河原町宮上、TEL 0465-63-3333)の最高級客室が12月25日、専用の露天風呂を設置してリニューアルする。
小田原、箱根、湯河原の中でも高級旅館として知られる同店。最高級の客室ランクである「迎賓館客室」の5室のうち3室を露天風呂付客室にリニューアルした。「花富貴(はなふうき)」「春曙紅(しゅんしょこう)」「西王母(せいおうぼ)」と名付けられた部屋はリピーターが多い人気の部屋だという。
湯河原温泉の始まりは日本最古の万葉集までさかのぼる。万葉集の中に記された唯一温泉が湯河原温泉。室町時代には薬湯として知られ、「子産めの湯」ともいわれた。その後、明治、大正、昭和の時代にはさまざまな文人墨客(ぼっかく)の隠れ湯として利用されてきた歴史がある。
女将の和久多美子さんは「高級客室に専用の露天風呂がつくことで、よりラグジュアリーになった。奥湯河原の湯と宿を楽しんでいただければ」と話す。
客室数は29室(本館24室、迎賓館5室)。1泊2食付き、2人1室利用の1人の平日料金は4万2,150円~9万4,650円。チェックイン15時、アウトは10時30分。