箱根彫刻の森美術館で「カメオ展」-日本初公開作品も

皇帝ナポレオン1世(アルビオン アート・コレクション)

皇帝ナポレオン1世(アルビオン アート・コレクション)

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 箱根彫刻の森美術館(箱根町ニノ平)で現在、「カメオ展 宝石彫刻の2000年~アレキサンダー大王からナポレオン3世まで~」が開催されている。

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 同展は、紀元前2世紀から19世紀までに生み出された約380点の作品で構成されており、日本初公開となる作品も数多く含まれる。ウィーン美術史美術館やノーサンバーランド公爵コレクションのほか、世界10カ国にわたる個人所蔵者の協力を得て、世界的権威の宝飾史研究家であるダイアナ・スカリスブリック(Diana Scarisbrick)女史が監修を手がけた。

 カメオ(浮彫り)とインタリオ(沈み彫り)は、古代ギリシャ・ローマ時代から存在する彫刻技法で、宝飾芸術品として時の権力者が自らの肖像を刻み込み、権力や栄光を表現するものとして用いられてきた。同展では、その作品がたどってきた運命や、その作品から知ることのできる歴史的背景なども紹介している。
 「展示品すべてが非常に貴重な作品のため慎重に陳列し、多くの時間を費やしてやっと完成した。これほどの作品を展示できたことを誇りに思う」(事務局次長の永井泰山さん)

 館長の上野一彦さんは「監修をしていただいたダイアナ・スカリスブリックさんや展示品の協力をしていただいた所蔵者の方のおかげで、前例のない規模での展覧会ができた。宝飾として、そして歴史として多くの人の目に触れてほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,600円、シニア(65歳以上)=1,100円、大・高校生=1,100円、中・小学生=800円。10月26日まで。

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