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小田原で「相模湾温故知新展」開催-「小田原大海しょう」の絵巻展示も

「小田原大海しょう」の様子を鮮明に描いた絵巻を展示

「小田原大海しょう」の様子を鮮明に描いた絵巻を展示

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 小田原の清閑亭(小田原市南町、TEL 0465-22-2834)で1月21日・22日、「相模湾温故知新展」など各種イベントを開催している。

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 「相模湾温故知新展」は、神奈川県と相模湾沿岸の市民活動団体が協働・連携し開催。鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・平塚・二宮・小田原の6地域の魅力や、団体の活動を絵や写真で紹介する。併せて、各地域のスイーツを楽しめる「湘南お菓子ビュッフェ」(有料)も用意している。

 同時に大震災復興祈念イベントの第3弾、「小田原の絵巻物に見る大海しょうと救済の姿」も開かれている。今回は、1902年(明治35年)9月28日に県西部沿岸に起こった「小田原大海しょう」の絵巻を展示する。当時、台風と満潮が重なったことで約6メートルの高波になり、約1000戸の家屋が流出したと伝えられる。

 市内で石炭商を営んでいた福山金兵衛さんが描いた絵巻は2巻残されており、現在は補修中。展示するのは複製品だが、1.3倍に拡大されているため精巧な描写が見て取れる。約20枚の絵巻には、高潮が襲う前後の通りの様子、救護活動、風呂桶を集めた入浴支援、神社での支援物資の配給、合同慰霊祭などが描かれ、被害の大きさを記した記録書も展示している。

 ほかにも、ガイドツアー「秋山真之ゆかりの邸園めぐり」(有料)も開催。「坂の上の雲」の主人公・秋山真之は、小田原で療養中に山下亀三郎別邸(小田原市南町)で死去した。同ツアーでは小田原駅を出発し、秋山真之が最期の日々を過ごした地を巡り歩く。

開館時間は11時~16時。入場無料。

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