小田原の菅原神社(小田原市国府津)で1月25日、「初天神」が行われ、合格祈願する受験生が多く訪れた。
学問の神・菅原道真を祭る菅原神社は地元で「天神さん」と呼ばれ親しまれている。当日の初天神は境内を埋める露店が出て、夜遅くまで多くの受験生や家族連れでにぎわった。
創建の由来は「海岸に木船が流れ着き、里人は船に乗っていた貴人をもてなした。ある日夢枕に現れた貴人が『京の菅神を崇敬せば幸多からん』と告げた。目を覚ますと貴人の姿は無く、残されていた菅公(菅原道真)の肖像を御神体として神社を創建した」という。
本殿の両側には、こま犬と共に神の使いである牛(あうんの牛)が置かれている。わらべ歌「通りゃんせ」の「天神さま」は同神社とする説があり、石碑も設置されている。ほかにも、なでると霊験があるとされる「なで牛」、曽我兄弟の「隠れ石」、けがれを払う「茅の輪」もある。