富士屋ホテルが経営する「フュージョンダイニングF」(小田原市栄町)が現在、「エアコンを消して涼しいところに集まろう」と呼び掛けるクールシェア活動に取り組んでいる。
夏の午後、家庭での消費電力の半分以上をエアコンが占めている。そこで1人1台のエアコン利用をやめ、涼しい場所を互いにシェアしようと呼び掛けているのが「COOL SHARE」。多摩美術大学デザイン学科から出たアイデアで、環境省が主催した「eco japan cup2011」でエココミュニケーショングランプリを受賞し注目を集めた。
今年は夏の省エネ施策として取り上げられ、図書館、美術館、集会場、スポーツ施設などが参画している。街のカフェやレストランなども工夫を凝らしたサービスで協力。小田原では同店のほか、「マツシタ靴店」(50円引き)と「隠れ家dining Jiro」(生ビール1杯サービス)でも実施しており、広がりを見せている。
同店では、「家のエアコンを消してきました」と告げると好きなドリンク1杯をサービスする。既に主婦のグループなどが利用を始めているという。渥美陽介店長は「涼しさを共用できると共に楽しく時間を過ごすことができ好調な出足。ぜひグループで来店してほしい」と話す。
営業時間は11時~22時。9月21日まで。