小田原に拠点を置き、空き家や店舗の再生とエリアブランディングを手がける旧三福不動産は、国土交通省が主催する「第3回 地域価値を共創する不動産業アワード」で、「アワード大賞（最高賞）」を受賞した。2012年4月14日。小田原に住むクリエーターやプランナー、フリーランスのための拠点作りのスペースとして「旧三福」（小田原市内栄町）が、竹の花商店街にオープンした。中華料理店「三福」のリノベーション業務と連携したプロジェクトであることから「旧三福」とネーミング。代表の山居是文さんは当時のインタビューで「人が集える幸せ、そこに集まる人と分かち合える幸せ、そしていっしょにこの地で暮らしながら協働できる幸せの3つをかなえていきたいので良いネーミングだと思う」と語っていた。その後、事業は拡大。不動産業を通じて地域価値を創出・向上させていくことにも注力し、約10年間で118軒の新規開業、201組の移住者支援を実現。その業績が評価されてアワード大賞を受賞した。山居さんは、「私たちは、まちの使い方を再編集するような不動産業」をこれからも実践していきたい。小田原というまちの中で、まだ眠っている可能性を、丁寧に、地道に、掘り起こしていきたいと思っている」と意欲をみせる。写真は共同代表の山居是文さん（左）と、渡邊実さん（右）。