小田原の市民グループ「特定非営利活動法人(NPO)みんなでお城をつくる会」(小田原市風祭、TEL 0465-37-4613)が2月11日、小田原市民会館で設立総会を開催した。
小田原城の天守閣木造化に向けて、普及啓発、調査研究、人材養成などを推進していく同団体。木造の小田原城を中心としたまちづくりの推進、城下町の文化・伝統木造技術の継承、木造に必要な森林の保護と育成に寄与することを目的としている。
市民有志のグループが、小田原城の歴史と木造づくり構造的研究、木造づくりの意味などの研究や、小田原市郊外で木造づくりの実践などを行ってきた。市民の間でも木造化の推進に期待する声が大きくなっているという。1月18日にNPO法人として正式に認証されたことを受けて木造化に向けて市民活動が本格化する。
設立総会では、鈴木博晶代表理事の挨拶に続き、元文部技官で兵庫県姫路市文化財保護委員の西村吉一さんが「職人の知恵と将来世代に残すべきもの」と題して基調講演を行った。