国指定史跡である「小田原城址」史跡整備30年の歩みを、出土した遺物・絵図・写真で明らかにする「小田原城天守閣特別展・よみがえる小田原城」が現在、天守閣中4階で開催されている。
1983(昭和58)年から本格的に始められた史跡整備。現在までに、住吉堀、住吉橋、銅門(あかがねもん)、馬出門(うまだしもん)などの復元的整備が行われてきた。この結果、大手登城ルートの歴史的景観がよみがえった。
同展では史跡整備の歴史を振り返り、復元された石垣や建物がどのような根拠により復元作業が行われたかを解説する。12月8日には「ギャラリートーク」として学芸員による展示解説も予定。
小田原城天守閣館長で同市城址公園担当課長の諏訪間順さんは「この特別展は、銅門や馬出門など史跡整備30年の歩みを紹介するだけでなく、戦国時代から江戸時代、そして、廃城後の明治、大正、昭和の小田原城の姿を写真とともに解説している。展示を通して、小田原城がどのように移り変わったのかが分かる」と話す。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=400円、小・中学生=150円。12月23日まで。