里山の景色を残す小田原市根府川地区で3月1日から、早咲きのおかめ桜を楽しむ「おかめ桜まつり」が開催される。
「おかめ桜」は、カンヒザクラとマメザクラ(フジザクラ)を掛け合わせたもので、イギリスで生まれた。ソメイヨシノより早咲きで、うつむき加減に咲く濃いピンク色の花を付ける。
里山の景色を残し地域の魅力を高めることを目指して「おかめ桜」の植栽が始められた。現在、1000本を超え、満開になると周辺がピンク一色に染まるという。キノコ栽培とレストランを営む「きのこ苑 お山のたいしょう」、宿泊施設の「離れのやど 星ヶ山」、果樹園の「オーランジェ・ガルデン」の3事業者がけん引して植栽に取り組み、現在も継続している。
期間中、地域内の各施設でイベントや期間限定メニューなどを用意し観光客や花見客をもてなす。3月8日9時からは、地場産品の販売やとん汁のサービスも行う。
「離れのやど 星ヶ山」の内田昭光さんは「おかめ桜と海が見渡せる根府川。一足早く春を感じられる」と話す。「きのこ苑 お山のたいしょう」の川島光太郎さんは「根府川駅前のおかめ桜が一番早く咲き、徐々に標高の高い所まで濃いピンク色に染まっていく。ぜひ、お越しいただければ」と鑑賞を呼び掛ける。
最寄り駅はJR根府川駅。3月23日まで。