小田原のナチュラル菓子工房「citron（シトロン）」（小田原市小八幡、TEL 0465-43-2364）で現在、郷土愛たっぷりの「北條ケーキ～早雲～」を販売している。

北條早雲像（小田原駅前）

　小田原北條氏の家紋である「後北條三つ鱗（ごほうじょうみつうろこ）」をモチーフにした同商品。スポンジケーキで金時餡（あん）をサンド。スポンジと餡の間に小田原ブランドの「十郎梅」の完熟ジャムを塗って仕上げる。

　同店オーナーでパティシエールの大和田芳実さんは「北條早雲が軍用の食糧として梅干しづくりを推奨したことで梅の栽培が盛んになったということからアイデアをいただいて開発し、商品の名前も『北條ケーキ～早雲～』にした」とエピソードを話す。「ココアと餡（あん）と梅のジャムが想像以上のおいしさを出している」と自信を見せる。

　同商品は、今年5月の「北條五代祭り」でデビュー。抹茶セットが人気を博した。「歴女（れきじょ）」で「スイーツ好き」の人々に支持されたり、新しい小田原の味として「お持たせ」などにも利用されたりして、販売が続いているという。大和田さんは「茶の湯を愛した戦国武将に思いをはせながら味わっていただければ」と話す。

　価格は300円。