神奈川県立吉田島総合高校(開成町)で栽培されたレモンを使った「吉田島レモンサイダー」が、好評につき今年の製造も決まった。
農×商×校連携による新たな足柄土産を目指して開発された同商品。森永牛乳小田原販売が昨年9月1日に発売した。
同校は農業補修学校として創立し、2010年に総合高校へ移行したが、農場などの施設を引き継ぎ農業系の授業も行っている。
同商品の開発から販売までをプロデュースし、同校の卒業生でもある守屋佑一さんは「企画、栽培、収穫、商品開発、販売計画などに授業として生徒が参画した。ラベルのデザインや味の決定にも加わり、貴重な体験をしたと思う。ラベルには同校の稲穂をイメージした校章も入っている」と話す。
公募型のキャラクターを集め体系化する「小田原絵巻」など、新しいアプローチによる地域活性プロジェクトを手掛けている守屋さんは「地域の多様なコラボレーションが大きな力を生み出し始めている。『吉田島レモンサイダー』はその一つ。多くの人々に品質と味が評価されたため、今年も製造販売を行う」と話す。3月中に「吉田島梨サイダー」も発売する予定という。