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山北町で「田んぼアート」 水源地に思いをよせてメッセージ「OUR WATER SOURCE」

田んぼアートの予定地

田んぼアートの予定地

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 小田原足柄異業種交流勉強会のプロジェクト「おだあし田んぼアート」が6月4日、新たに場所を足柄上郡山北町に移して「田んぼアート」に挑戦する。

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 今回は、絵ではなく「OUR WATER SOURCE(私たちの水源)」のメッセージを田んぼに描く。神奈川県民の水源地の多くは県西部の森林にある。今回の「田んぼアート」の予定地である山北町は、森林の占める割合が91パーセント(2014年の林野率)で、下流の小田原や近郊地域の人びとの水を支えている。

 同プロジェクトを推進する志村成則さんは「山北町の田んぼに『OUR WATER SOURCE』の文字を描くことで、水源地域に住む人への感謝と、その水を毎日使っている生活している小田原市や近隣地域に住む私たちの水源地への理解を深めることを目指す」と話す。

 田んぼアートに挑戦する申込者は過去最多の140人。「うれしいのは山北町の方が30人近く参加申し込みをしてくれたこと。これにより水源地とその水を使う街の人とが一帯となって田んぼアートに挑戦することになる」と志村さん。「山北町の人は協力的で、田んぼアート実施日に使う駐車スペースの除草作業なども行った」という。

 神奈川県では「やまなみ五湖 水源地域交流の里づくり計画」に基づき、豊かな水源環境の保全・再生に取り組み、水源地域住民と都市地域住民理解と協力・積極的な参加などの仕組みづくりを推進している。

 同県政策局政策部土地水資源対策課の城所啓之さんは「私たちも注目しているプロジェクト。メッセージの『OUR WATER SOURCE』には、水源地を大切にする気持ちが込められている」と話す。城所さんも休日を使って参加し、田んぼアートに挑戦する。「体験しながら感じたことを役立たせたい」と意欲を見せる。

 同課グループリーダーの牧洋樹さんは「水資源の重要性が高まる中、私たちが目指す方向と一致した活動が市民レベルで着々と動き始めている。この活動がさらに進んでいくことを願っている」と期待を込める。

 当日は、8時30分から報徳二宮神社の協力で「お田植(たうえ)祭」執り行い、1年間の安全と豊作を願ってから田植えを始める。ビュッフェ形式によるジビエ料理の昼食も用意する。

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