小田原の銀座通り南街区で8月7日に開催される「小田原まちなか軽トラ 夕市」で、マツシタ靴店が小田原名物「ギョサン」シリーズの「雪駄さん(セッタサン)」を販売する。
「雪駄(せった)」は、千利休が水を打った露地や、積雪時に下駄で雪が詰まることを防ぐために考案されたなど諸説があり、茶人などが履いていたといわれている。現在では、男性が着物を着る際の履物として利用されている。
雪駄の持つ粋と風情を生かして2011年に発売したところ好評で品薄が続いていた。今回販売するのは底材を強い素材にし、かかとの厚みを増してバージョンアップした商品。同店でも仕入れを継続しているが需要に追いついていない。
「まちなか軽トラ夕市」では60足を用意し、先着順で販売する。同店の松下善彦さんは「かなり履きやすくなり強さも増した。本来、雪駄はかかとを少し出して履くのが粋な江戸っ子の履きこなし。みこしや浴衣の季節。粋におしゃれに街履きとしても利用していただければ」と呼び掛ける。
価格は2,000円。サイズは「8寸6分」(約26センチ)。色は「ガンメタル(GUNMETAL)」。売り切れ次第終了。