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神奈川・開成町の小学生女児、金色と水色のアマガエルを発見

金色(中央)と水色(右)のニホンアマガエル。左の緑色は通常のニホンアマガエル(写真提供=開成町)

金色(中央)と水色(右)のニホンアマガエル。左の緑色は通常のニホンアマガエル(写真提供=開成町)

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 小学1年生の山野愛桜(あいさ)さん(7)が、貴重な金色と水色のニホンアマガエルをほぼ同時に発見し、テレビ、新聞やSNSなどで「幸運呼ぶカエル」と紹介され話題を集めている。

お父さんと一緒に金色と水色のニホンアマガエルを発見した山野愛桜さん(開成南小学校1年生)

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 7月4日、愛桜さんと父親は水田に生き物観察に出かけた。あぜ道を歩いていて発見したのがニホンアマガエル。よく見ると金色(黄色)と水色(青色)で珍しい。しかも水色は3匹も捕獲できた。

 帰宅してから、両生類の研究をしている広島大学両生類研究センターの三浦郁夫准教授にメールをするなどして調べると、貴重な知見を学ぶことができたという。

 金色のアマガエルは「アルビノ」といわれ、体内にあるメラニン色素の状態で発生するもので確率からして非常に珍しいことが分かった。一方、水色のアマガエルは発生のメカニズムはまだ解明されておらず、これだけまとまって発見されるのは珍しいことも分かった。その後、水色のカエルがさらに2匹加わり、13日現在、計6匹を飼育しているという。

 その三浦先生。故郷弘前大学に在学中(3年)に「モリアオガエル」に遭遇。そのカエルの美しさに感動したことがきっかけでカエルの研究に没頭。「モリアオガエルとの出会いが自分の人生を変えた」と話す。三浦先生によれば、「青色(水色)のアマガエルは、個体で発見されることが多く、今回のようにまとまって発見されることはとても珍しい。しかも黄色(金色)のアマガエルと同じ場所で発見されたのも驚き」と話す。

 愛桜さんの父親は「とても良い体験になった。娘と一緒にワクワクすることが見つかって、カエルに感謝している」と振り返る。

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