小田原出身のバイオリニスト碓井志帆さんがメンバーとなっている「ロンドントリオ」が世界的なチェロ奏者のトーマス・キャロルさんをゲストに迎え、12月19日に「生涯学習センターけやき」(小田原市荻窪300)でコンサートを開く。
今年で7回目となる同コンサート。「クラッシック音楽を小田原の人々に聴くチャンスを増やしたい」と毎年開催されている。「ロンドントリオ」は、碓井さんがロンドンに留学中に知り合ったリチャード・スタッグさん(フルート)、松村美智子さん(ピアノ)の3人で結成されたトリオ。リチャードさんは元BBC交響楽団の副主席を務めた奏者で幅広い演奏活動をしている。尺八もこなす日本通で小田原ではファンも多い。松村さんは東京音楽大学にてピアノ科講師を勤めた後、ロンドン王立音楽大学・大学院を卒業した実力派。時に優しく、時に力強く響く演奏が高く評価されている。
碓井さんは4歳からバイオリンを始め、中学生の時に「神奈川学生音楽コンクール中学生の部」で1位、総合で2位となった。12歳の時には神奈川フィルハーモニー管弦楽団とブルッフの「バイオリン協奏曲第1番」で共演した。その後、桐朋女子高等学校音楽科を経て、同大学音楽学部と研究科を卒業。2003年より英国王立音楽院大学院に留学した。奏でるような音色が特長だという。
碓井さんは「小田原で育ち、私の音楽活動を多くの小田原市民の方々が応援してくれたことへの感謝を込めて音楽会を開いてきた。これからも続けていきたい」と話す。今回ゲストに招くトーマス・キャロルさんは碓井さんの故郷、小田原での演奏会を楽しみにしているという。
入場料は、大人=3,000円、高校生以下=2,000円。小田原市内の井上楽器(TEL 0465-24-0515)、大村楽器(TEL 0465-22-7134)で取り扱っている。