![1643年に建てられた「二重櫓 櫓台」を本来の高さまで積み足し再現](https://images.keizai.biz/odawara-hakone_keizai/headline/1305791078_photo.jpg)
小田原市城内で行っていた「馬屋曲輪」の発掘調査と整備がこのほど完了し、かつての景観を思い描くことができるようになった。
今回の修景整備は発掘調査の結果や文献・絵図の調査に基づき、復元するなどしたもの。
「馬屋曲輪」は小田原城へ登城する正規のルート(大手筋)に位置しており、1634年の徳川家光上洛に伴い建てられたとされる馬屋があった。「馬出門」「櫓台」「石垣・土塁」は復元的な整備を行い、「馬屋」「大腰掛(従者の待機所)」「井戸」は平面で示した。これらの遺構について、発掘時の写真を添えた説明版も設置されている。
本年度からは本丸北側の「御用米曲輪」の整備に着手する。江戸時代に幕府の米などを保管する蔵が最大6棟建てられていたのが名前の由来だという。利用者がくつろげる空間を目指し、蔵跡などの遺構の表示をする予定。