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箱根ガラスの森美術館で「ベネチアン・グラス展」-開館15周年で

透明なガラスと色ガラスを組み合わせたレース・グラスの「龍装飾水差し」(19世紀)

透明なガラスと色ガラスを組み合わせたレース・グラスの「龍装飾水差し」(19世紀)

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 箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原、TEL 0460-86-3111)で現在、開館15周年を記念して「~アドリア海の女王が育んだ~華麗なるヴェネチアン・グラス展」が開催されている。

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 1000年に及ぶベネチアン・グラスの歴史の中で15~16世紀は最も繁栄し、レース・グラスをはじめさまざまな技法が発明された。その技術を受け継いだ17~19世紀には、豊かな装飾を施した作品が生まれ、ヨーロッパ中で人気を集めたという。

 今回は17~19世紀の作品を中心に約100点を展示する。鳥や花、イルカやドラゴンなどの装飾をワイングラスやゴブレットの脚部に施すという斬新なデザインが特徴で、レース・グラス、ミルフィオリ・グラスなどの技法を使っている。

 ベネチアン・グラスは、イギリスやボヘミアでガラス産業が発展した時期に一時衰退したが、伝統と技術を生かし新たに発展した。「17~19世紀は衰退から復興を遂げた時期に当たる。当展を通して日本に元気を取り戻せれば」と岩田正崔館長。

 開館記念日の8月8日は特別イベントを用意。当日は小・中学生の入館料が無料となり、先着300人にベニス製の「ミルフィオリ キーホルダー」を進呈する。ほかにも、19世紀のシャンデリアの下で貴族のドレスを着たスタッフと記念撮影もできる。

 開館時間は9時~17時30分。入館料は、大人=1,300円、大高生=1,100円、小中生=800円。11月3日まで。

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