小田原文化をリードした牧雅雄の「造形展」-松永記念館で開催

敷地内には国登録有形文化財となっている建物や「日本の歴史公園100選」に選ばれた庭園もある。

敷地内には国登録有形文化財となっている建物や「日本の歴史公園100選」に選ばれた庭園もある。

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 牧雅雄の作品展「牧雅雄の造形展」が4月26日から、小田原市郷土文化館分館「松永記念館」(小田原市板橋、TEL 0465-22-3635)で開催されている。

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 牧雅雄は大正から昭和に活躍した彫刻家で、モデルの形のみならず、その内面性なども表現する力があるとされ、多くの芸術関係者から高い評価記を受けた彫刻家。大正9年(1920年)の復興第7回院展に「T画師の像」と共に出展した「M牧師の顔」が初入選を果たし、その後、大正10年の第10回の院展から昭和9年までの21回院展まで連続出品を果たした。

 近代日本彫刻界でも知られるようになっても生涯小田原を制作の拠点とし、小田原文化をリードした。今回は小田原と縁の深い27作品が展示されている。書簡なども6品あり、人柄を感じることができる。

 同館は、電力王と呼ばれた実業家であり数寄茶人であった松永安左ヱ門の住居の敷地内に建設したもの。その庭園は池を中心に木々が植えられ趣がある。現在は小田原市にも寄進されて市の管理となっている。

 展示開催時間は9時~17時。入場無料。9月23日まで。

松永記念館

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