湯河原の老舗旅館「おんやど惠(めぐみ)」(湯河原町宮上、TEL 0465-63-3001)が現在、「開発合宿プラン」を提供している。
「おんやど惠(めぐみ)」の「開発合宿プラン」で利用する会議室
現役エンジニアの開発作業を応援することを目的とした同プラン。プロジェクトのメンバーが日常と異なる環境で効率よく開発作業を進行できるように、会議室の24時間利用やWi-Fi環境の整備などのサービスを充実させ、快適な開発環境とおもてなしを提供して利用者から喜ばれている。
同旅館を経営する室伏学さんは元システムエンジニア。1988年から1996年まで8年半にわたりプログラミング言語と格闘。結婚を機に全く畑違いの旅館経営に従事することになった。当時出たばかりの「Windows95」のノートPCと共に湯河原に移り住み20年がたった。
「湯河原は東京駅から約70分、横浜駅からはわずか50分、湯河原駅からはタクシーで5分という、ビジネスの拠点である首都圏に隣接して便利。環境はよく静かで開発作業に集中できるという特性を生かして、現役エンジニアの人々の開発作業を応援したい」と思うようになった。6月から同プランの提供を試験的にスタートさせたところ、1泊2日や2泊3日での利用をするグループが増え本格的に稼働を始めたという。
室伏さんは「3人から10人程度での利用が多く、衆知を集めて懸命に開発作業する姿を見ると感動してしまう。良い成果が出たという知らせをもらうとうれしい」と笑顔を見せる。
価格は1泊2食付で1人1万円~(税別)。