神奈川の祭り50選に選ばれている「曽我の傘焼きまつり」が5月18日・19日、開催される。曾我兄弟遺跡保存会が主催し、小田原市や神奈川県などが後援する。
日本三代あだ討ちの一つで、曽我物語の曽我兄弟(十郎と五郎)が父の仇を討つ際に、傘を燃やしてたいまつにしたという故事にちなんだ同祭。下曽我駅前の「梅の里センター」に隣接する曽我神戸公園が会場となる。
傘焼きのほか、たいまつ行列、曽我物語の浮世絵による解説、遺跡巡り、「富士の夜襲」の上映、抜刀隊の演技、子ども相撲など多彩なプログラムを予定。今年から、曾我兄弟の大願成就に倣い、願い事を傘に書き入れて燃やす企画(有料)も用意する。
「今年から、傘をたいまつの代わりに燃やして大願成就した故事を再現するが、既に申し込みを希望する人も多い。多くの人に参加していただき、地域に生き続けてきた祭りを持続していきたい」と保存会会長の関野弘行さん。同会事務局の川久保和美さんは「今年で56回の歴史ある祭り。歴史の一コマを感じながら祭りを楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、18日=13時15分~20時45分、19日=10時~16時30分。遺跡祭り、たいまつ行列、傘焼き祈とう文などの申し込みはファクス(0465-42-4212)で受け付けている。