8月16日に行われる箱根三大祭りのひとつ「箱根強羅夏まつり大文字焼」の夜空にくっきりと浮かび上がる「大文字焼」の準備が進んでいる。
「大文字焼き」は有縁無縁の霊を慰めるうら盆の送り火。2カ月前より、地元「宮城野青年会」の80人メンバーが、炎天下の山腹で刈取と乾燥の作業を繰り返して準備を進めている。乾燥した篠竹を束にして350束作り、「大」の字の輪郭に沿って二重にして約 1.5メートル間隔に立てる。「大」の字の「一」は、長さが108メートルで、太さは7.5メートルになるという。
当日は、暗闇の急斜面に身を躍らせ、灼熱の熱風を浴びながら「大」の字を火で描ききる。大きく燃える「大」の文字に、強羅や仙石原などから見る人々の願いや思いが注がれる。火が最も大きく燃える頃、花火が打ち上げられて祭りは盛況となる。
大文字焼きの点火予定時間は19時30分。