「平成の大改修」として耐震化工事と展示スペースの刷新が行われた小田原城で現在、東と南の2面に100万の絵柄を連続投影する「デジタル掛け軸」が行われ、幻想的な絵巻が繰り広げられている。
東と南の2面に100万の絵柄を連続投影する「デジタル掛け軸」
小田原城をスクリーンに、幻想的な映像を組み合わせて投影する「デジタル掛け軸」。世界的な映像アーティストの長谷川章さんが考案した空間照明アートで、万華鏡のような色とりどりの明かりが新・小田原城の天守閣を幻想的に表現した。
同デジタル3作品の上映に関して、宝塚大学東京メディア芸術学部コンテンツデザイン領域の准教授・渡邉哲意さんとデザイン表現研究室の学生がスタッフとして参加している。今回の「デジタル掛軸」のディレクターも担当している渡邉さんは、東京都庁、神奈川県庁、赤レンガ倉庫(横浜)、建長寺(鎌倉)、二条城(京都)、姫路城、神話博しまねなど全国各地のデジタル掛け軸に参加している。
偶然の連続で創り出される映像は二度と同じものを見ることのできない一期一会のアート作品として位置づけられている同作品。観客からは「きれい」「すごい」の声が上がり、多くの市民や観光客がデジタル絵巻を楽しんだ。
上映時間は、日没~22時。観覧料は無料。5日まで。