湯河原温泉エリアで現在、指紋認証システムを使ったクーポン活用による手ぶら観光の実現を目指す「ゆびクーポンプロジェクト」の実証実験が行われている。
同プロジェクトは「IoT推進のための新ビジネス創出基盤整備事業(IoT活用おもてなし実証事業)」の一環。
JTBコーポレートセールスの「ローカルプラットフォーム」実証に係る先行実証実験で、IoT系の画像認識系ベンチャーの「Liquid」(東京都千代田区)が推進主体となり、専用宿泊プランはエリアコンシェル(小田原市栄町3)が企画運営する。
同プロジェクトでは、観光客は宿泊施設で生体認証による登録を行い、宿泊施設が発行するクーポンを「ゆび」に登録することで、手ぶらでクーポンを使うことができるシステム。参加する宿泊施設は大滝ホテル、おんやど恵、青巒荘、ふきや、ホテル東横。店舗は一福堂、飲食店はcafe&bar Bon、スナックMINAMI、English BAR THE KING。湯河原燃料企業組合のガソリンスタンドも参加する。
ホテル東横の佐藤光明さんは「将来を見据えたプロジェクトで、IoTを活用した新しいおもてなしの方法などが実証できることを期待している。こうした実験の積み重ねが観光客へのサービス向上につながると思う」と期待を寄せる。