NPO法人すずろ(開成町宮台)が運営する「すずろ笑和工房」とUMEMARU Inc.は現在、タンスの奥に眠る着物の帯をリサイクルした世界に一つだけのタンブラーを販売している。
開成町にある築100年以上の古民家「紋蔵」の管理を行い、地域の歴史的な文化や遺産を守る活動を積極的に行っている同法人。活動の一環として、ファイバーリサイクルネットワーク(古着・古布・古繊維の回収・再利用の促進活動)に賛同し、押し入れに眠った着物などをリサイクルする活動も展開。京都西陣織の帯などで、鞄、小物入れなどさまざまな商品を作成しイベントなどで販売をおこなってきた。
今回は、西陣織の優れたデザインを活かしタンブラーを製作したところ、「日本特有のデザインが楽しめる」と注目された。同じ帯を使っていても柄が少し違い、世界でひとつしかないオンリーワンの商品に仕上げている。
同法人とUMEMARU Incは、「ジャパンタンブラー」と命名。同商品内に説明カードが入っており、シリアルナンバーを印字。世界でひとつだけの特別なタンブラーであることを訴求している。
企画・開発を推進した守屋佑一さんは「コレクション性もあり、愛着を持つことができる商品に仕上がっている。華麗な帯の美しさがタンブラー内の飲み物の味に深みを出しているように感じられる」と話す。
ジャパンタンブラーの販売は、茶屋本陣「畔屋」(箱根町箱根)内で、ちん里う本店が運営する「NIHON ICHIBAN」で取り扱う。オープン価格。