小田急電鉄(東京都新宿区)が10月20日、新型特急ロマンスカー「70000形」の導入と、現行の「特急ロマンスカー・EXE(30000形)」のリニューアルを発表した。
2018年3月の営業運転開始を目指す、新型の特急ロマンスカーの設計は、「箱根につづく時間(とき)を 優雅に走るロマンスカー」をコンセプトに、現行の特急ロマンスカー・VSE(50000形)、MSE(60000形)をデザイン設計した「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」(東京都中央区)が担当する。
ダイナミックな景色を楽しめるよう展望席を設置するほか、車両側面の窓は高さ1メートルの連続窓を採用。流れ行く沿線の風景が楽しめるように工夫する。乗り心地は、車両の左右の振動を抑制する装置を搭載し居住性を向上させたという。
増加する訪日外国人旅行者への対応として、スーツケースなどの大型荷物が収納できるスペースの設置やWi-Fi環境を整備。バリアフリーに配慮したユニバーサルデザインを採用する。
リニューアルする現行の特急ロマンスカー・EXE(30000形)は、就役から20年が経過したこともあり、観光・輸送環境の変化に対応するため全面的にリニューアルを施し、愛称も「EXEα(エクセアルファ)」に変更する。
同社では、新型特急ロマンスカー「70000形」の導入と「特急ロマンスカー・EXE(30000形)」のリニューアルで、都心(新宿)と箱根地域へのゲートウェーで箱根湯元駅間がより快適になるとしている。