小田原・江之浦のダイビングスポットに現在、「ダンゴウオ」が現れ、ダイバーたちを喜ばせている。
ダンゴウオは、北半球の冷たい海に分布する「カサゴ目カジカ亜目」所属の魚。海藻の多い岩礁を好み、相模湾内のダイビングポイントでは12月後半から姿を表すことから、ダイバーの間で「冬のアイドル」と呼ばれ親しまれている。
12月後半から1月に繁殖期を迎えるというダンゴウオ。腹部に卵を持つ親ダンゴウオが産卵し、米粒の半分くらいの大きさのふ化した子ダンゴウオは2月くらいから見つかるという。
江之浦でダイビングサービス店を運営する野瀬勝利さんは「ダンゴウオは丸みのある体形と突起があり、ダイバーからは『顔がかわいい』と評判。西湘地域の海ではダンゴウオシーズンが始まったばかりで、これから4月頃までは楽しめる」と話す。