JAかながわ西湘農業協同組合(小田原市鴨宮、TEL 0465-47-8125)が7会場でキウイフルーツの「冬の剪定(せんてい)講習会」を開催した。
ミカンの転換果実として昭和60年代から始まったキウイフルーツの生産。同組合の集荷量は年間425トン。海外産が市場に出回った後に出荷を行うことと、品質の改善で味への評価を得たため価格が安定してきているという。
同組合としては今後も集荷量を増やす方針だが、木が30年以上を超えている園地もあり、生産量の確保が課題となっている。若い木に植え替えても、成長が悪くなる「いやち(忌地・厭地)」現象が起きる傾向があるため、現在の木で効率よく生産する方法が続いている。
講習会には、130人が参加。兼業農家などの参加者を増やすため休日にも開催し、棚で栽培するキウイフルーツの特性を学びながら、剪定のポイントを再確認した。併せて、5月に発生しやすい強風対策の方法も学んだ。
同組合でキウイフルーツの生産指導にあたる保田喜保さんは「収穫が終わったその日が次の生産のスタート。キウイがなる枝をどのように配置するか大切で、量と品質を確保するために、剪定のポイントを学んだ。今年の秋にもおいしいキウイフルーツが収穫できると思う」と自信を見せる。